ワークサポートケアマネジャーとは?
ワークサポートケアマネジャーは、働く人々の仕事と介護の両立を支援する目的で創設した、一般社団法人日本介護支援専門員協会の認定資格です。
ワークサポートケアマネジャーは、依頼を受けた企業との契約に基づき、その社員の方たちに対して支援を展開します。
内容は、以下の通りです。
① 企業に勤務する社員の仕事と介護の両立に関する情報提供と相談支援
② 契約している企業が抱える社員の仕事と介護の両立に関する情報提供と両立支援
③ 介護関係の社会資源を企業や社員に対して紹介およびその仲介
④ 社会保険労務士や産業医及びかかりつけ医など関係専門職と連携して、企業や社員への仕事と介護の両立に関する情報提供や両立支援を行う
⑤ 介護保険制度に関するセミナー開催支援等の企業による社員の仕事と介護の両立に関する情報提供などの協力
契約後の具体的な活動のイメージとしては、
① 社員の介護離職防止体制を確立するための企業担当者への専門的支援
② 社員向けアンケートの実施による介護支援ニーズの掘り起こし
③ 40代の社員(これから介護に携わるであろう年代)に対する介護保険制度の啓蒙
④ 介護相談の実施(対面・オンライン・メールなど)による社員への直接的フォロー
⑤ 社員向けの介護コラムの定期発信などによる介護保険制度リテラシーの向上
などが考えられます。
令和7年4月に育児・介護休業法が改正されます。改正後は、介護休業制度の対象となる労働者の範囲が拡大されます。また、介護休業制度は「介護の体制を整えるため一定期間休業する」制度であるという趣旨・目的がより明確化され、介護離職防止のための雇用環境の整備に対する努力が企業側に求められています。
介護と仕事の両立支援ができるワークサポートケアマネジャーと企業が連携し、社員自身が仕事と介護の両立をマネジメントできるよう支援することで、介護離職を防止することにつなげられると考えます。